「北海道の芽室町からの贈物」 2018.8.1

 5月26日の同袍寮のOB会の写真と宮沢賢治関連のブログの記事などを同袍寮46室で同室だった北海道の先輩にお送りした…

 しばらく返信がなかったので、何か不都合なことでも発生したのかと心配していたら、8月1日に郵パックが届いた…

 要冷蔵で届いた郵パックには、手作りのいちごジャムが入っていた…

 そしてKさんからの手紙には「最近、イチゴの苗を専門に生産して、本州に送って、春に本州で実をとる農業が流行しています。  酸味の強い品種でジャムを作って見なしたので、少しですがどうぞ!塩を入れるのを忘れたかも知れません?

   レシピ:イチゴ3㎏、砂糖1㎏、塩小さじ1 」  ちょっと舐めてみたら、すっぱ甘で美味しかった…寮の仲間が近くなら試食いただきたのですが、次の会合まではもちませんので、悪しからず…

 Kさんの便りには「鹿追の畑(標高210m)高原野菜生産地帯 キャベツ・牛」とあり、写真のような二種類のジャガイモが入っていました…  

 写真下段のジャガイモは、どう料理すれば美味しいのかわかりませんが、私はジャガイモ大好き人間なので何か作っていただきます…

 以前、カボチャをどっさり送ってもらったこともありました…

 Kさんにお送りした5月26日の同袍寮OB会の写真です…

この二人はKさんと同じ46室でした…

 私の左Hさんは後輩ですが、電話でKさんは、「Hさんに似てきている」と話てましたよ…どこが似て来たのかは、ご想像のままに…

 左端のAさんは、47室の住人でした…

 今は、Aさんが同袍寮OB会の幹事としてこれまで会を継続し、時折仲間の旅行なども企画してきてくれました…

 Aさんは、秋田の小坂の出身で私も親しくしております。

 2016年11月末に同袍寮46室の青柳先輩が亡くなられ、Aさんの企画で2017年9月5~6日に輩の実家・佐渡の小比叡山蓮華峰寺へ墓参に行った…

 その年明け1月7日に青柳先輩のお兄様から、佐渡の干し柿を送っていただいた…今回、その干し柿を皆さんに食べていただいた…

 ただ、冷蔵庫保管していたので、少し硬くなったかも知れません…

 私は、大学に入学時に学友会会費を納入した…後で知ったのだが、この学友会は学内のクラブをまとめ、各クラブに予算を配分したり、大学祭を主催したりする組織で、決して学生運動の母体ではなかった…

 私が入寮した46室に学友会会長のⅯ先輩がいて、47室には写真のY先輩が学友会の会計係をやっていました…そんなこともあり、Kさんと私は学友会のお手伝いをしていたが、お二人が4年次となり、Kさんが会長になり、私が会計係を引き継ぐことになってしまった…

 そしてKさんが4年次となり私は副会長を務めることになった…

 そんな因縁もあり、Kさんとは卒業後も交流があり、私が秩父セメント板橋社宅にいるころ、Kさんが出張で上京し我が家に泊まったこともある…

 その夜先輩のいびきの強烈さに家内がビックリしたという逸話があります…

 この二人もKさんの後輩です…  左が機械科のNさん47室、右が電気科のGさん46室でしたが、このGさんは、私と研究室も同じだったらしく、追いかけるように2年後に秩父セメントに入ってきた…

 そんなことで、年に2回くらいは、同袍寮OB会があり、時には寮の仲間が集まって「わんこ蕎麦」を食べに旅行に行ったり、Kさんと同期の青柳さんの墓参に佐渡へ旅したりしています…  「四匹の侍-佐渡紀行」  

 この他にも多くの写真をお送りしたが、Kさんから「OB会の写真を頂き、寮の様子がまざまざと思い出されます。」と懐かしがっておりました。

 これはKさんが送ってくれた郵パックの中に入っていたものです…  2018年5月のカレンダーを切り取ったもので、Kさんが住む北海道帯広近郊の四季を伝えようとしてくださったものだと思います…

 「ビート苗うえつけ」の北海道の5月、まだ寒そうですね…

 これは昨年2017年6月のカレンダーの写真です…もう緑に覆われ、牧草を刈り取っている様子ですね…でも、農具の大きさには驚かされます…

 これは2017年7月の写真です… 農業機械でキャベツを取り込んでいるのでしょうか…

 Kさんの便りには「鹿追の畑(標高210m)高原野菜生産地帯 キャベツ・牛」とありました…

 これも2017年10月のカレンダーの写真です。

この写真の中央に「デントコーン」とKさんのコメントが書き加えれております…

 これも2017年11月のカレンダーの写真です。 5月にビートの苗植えつけのカレンダーがありましたが、11月には収穫の時期を迎えるのかと、Kさんが北海道の四季を伝えてくれているのだと思った…何かKさんの心遣いも伝わってきて、優しいK先輩を懐かしく思い出した。

 ただ、お便りの最後に「・・・「かめ」に「ヒビ」があるらしく、近々、文明の利器を中心にして「修復」を開始します。・・・」とあったので電話で話した…元気な声で大丈夫と言っていましたが…

 「十勝人の心の旅 ここは…人の住むところじゃない」:帯広しんきん発行

という本をKさんから頂いた…そこには北海道帯広地域の開拓の歴史が、史実に基づて語られていた…鹿追町は明治35年から始まったが、その開拓には、天理教団体が大きく関わって来たようです…天理教団が大きな借金を抱え、信者を集団で入植させて開墾し、最終的にはその土地を売却して借金を返済しようと画策していたと書かれていた…あの狂信的な宗集団教が頭をかすめた…

 Kさんが送ってくれた大型農機具を使った大規模農業の写真には驚嘆させられますが、そこまでの開拓の歴史的な背景を考えると、宮沢賢治が夢見たイーハトーブを想い出す… 

 宮沢賢治の童話「狼森と苽森、盗森」では、自然を大切にし、自然に感謝して糧を得て暮らし始めたというイーハトーブの生い立ちが語られている。  しかしながら、機械化された農業を見て育った子供たちには、四人の百姓が担いできた山刀や三本鍬や唐鍬などの道具をどう使い分けて開墾するか想像もできないことでしょう…耕作放棄地が散見される現代では開墾するなど考えられず、尚更のこと山刀も三本鍬も唐鍬も見かけることもなくなってした…  でも、この作品を読むと、岩手山の麓に広がる小岩井農場の近辺にイーハトーブの風景が浮かんでくるのである…

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コメント: 2
  • #1

    イデマユコ (金曜日, 10 8月 2018 18:58)

    青柳の娘です。本当にみなさんの様子がわかるステキな日記ですね。いつも楽しい気持ちになれるのは小南さんの思いやりのある人柄が日記に出てるからだろうと思います。
    青春時代が想像できるような日記 ホントおもしろいです。

  • #2

    イデマユコ (金曜日, 10 8月 2018 19:00)

    あと干し柿の話題 どうもありがとう。ウチの父も大好物でした。小南さんの梅作りには敵いませんがなかなかの味です