11月5日に「松島啓之&田中菜緒子」のライブで熊谷にやって来た川島哲朗のサックスが聴きたくて予約した。実は、11月18日の高校の同窓会「愛宕会」にマドンナに誘われたが、急に参加できなくなったお詫びに三人分予約をとったのだが、都合が合わず息子と二人でやって来た・・・
今回のお昼は、蕨駅前の「王将」でラーメーと餃子を食べた。私の好きな「味噌ラーメン」は、結構本格的な一品でボリュームもあり、充分満足した。
小林航太朗さんは、1984年11月16日生まれの神奈川県藤沢市出身で父がベーシスト、母がヴォーカリストという家庭に生まれる。幼いころにクラシックのバイオリンとピアノを習い始める。
中学生のときにも部活でチェロを習い始めるが、そのころに見たアマチュアのジャズバンドを見て、衝撃をうけ、ジャズに転向し、以来、ウッドベースを弾き始める。
ベースの奏法を父である小林新作に師事。
高校生のころから地元藤沢のライブハウスのBECKで演奏活動を始め、数多くのアーティストと共演してきたという…
彼は見るからに真面目そうは人で、演奏も情熱的で好感がもてたし、ベースの生音がズンズン響いてきた。特に大ベテランの川島さんにサックスで煽られると、それに応えて懸命に演奏する姿は微笑ましかった…まさにジャズライブの醍醐味を実感できるシーンであった。
佐津間純さんは、1982年生まれ鎌倉出身のジャズギタリスで東京、神奈川を中心に演奏活動していいる。そして彼は、50-60年代のジャズが特に好きで、岡安芳明さん、道下和彦さん、ケニーバレルらのギタリストから影響を受けたと、自身のブログにあった。
彼は見るからにハンサムな好青年だ…
そしてギターの音色も一点の曇りも感じさせない澄んだ響きを奏で、心に沁み通ってきた。彼は60年代のジャズが好きだと言っているが、そのブルージーなメロディーからは演歌のもつ哀愁すら感じさせてくれた…
そんな彼でも川島さんにサックスで煽られると、懸命なソロでたくましく応戦し、会場から大きな拍手が起こった。こうしたシーンを通して川島さんが、若手を鍛え上げている熱意に改めてエールを送った。
ここでジャズ通の「Our Delight」のマスターのコメントを紹介しておく…
リハーサルなしその場で曲が決まっていくスタイルは誰でもできるわけじゃないし、できても出てきた音が人を感動させるレベルかはまた別ですが、この三人にかかってはお客さんを熱狂させる魔力がありました。
どれも超有名曲ばかりですがどれも引き込まれる感動。佐津間さんのギターは軽快にブルージーに、航太朗ベースはもちろん生音で空間自体が鳴り響かせてサウンドを支え、川嶋さんのテナーとフルート持ち替えは圧倒的、巨大な音色と美しい調べで横綱相撲の一幕でした。
ヘビー級サウンドなのに昼から聴くのに全然違和感ないジャズ、楽しみました。 やはり、私があれこれ書くよりも適切なコメントに感謝します。
<1st stage >
Like someone in love
All the things you are
BODY and SOUL
Satin doll
Darn that dream
BLUES
<2nd stage>
In a sentimental mood
In a mellow tone
But beautiful
I remember you
Cherokee
<アンコール>
Autumn leaves
10月21日熊谷での「川島哲朗&松本茜」のライブでは川島さんのトークが楽しかったので、それも楽しみにしていたが、今回は殆どトークなしのライブであった… 最初のステージで多くの曲目をやり過ぎたと川島さんが言って休憩に入った。
2ndステージに入ってもその熱気は冷めることなかった。川島さんが若いプレーヤーを噴気させながらの演奏が続き、会場全体がその熱気に巻き込まれてしまった…
ですから、どの曲がどうこう言えない…
でも、アンコール曲Autumn leaves(枯葉)は深く心に残った。私が最初に聴いた枯葉はスクリーンいっぱいに映し出されたイブモンタンが唄っていた…シャンソンの枯葉とジャスは違う。ジャズの枯葉は、アーティストそれぞれが想い描く枯葉の景色を音で描き出し
その景色が次々と移り変って行くように感じられる。これぞジャズなのです。
この前、熊谷でお会いした時、川島さんは富山の出身で奥様も富山の岩瀬浜だと聞いていたので、富山の兄が送ってくてた柿を持参し「岩瀬浜の風に晒された柿です。」と渡すと、懐かしそうにたいそう喜んでくれた…
ライブが終わって、息子が佐津間純さんのアルバム「JUMP FOR JOY」を買い求め、サインをしてもらっていた。私も話に加えてもらったが、とても優しい人柄で、繊細さも感じられる好青年であった…
家に帰りこのアルバムを聴いていると、そのことを更に実感させてくれた。彼の奏でる優しく繊細な音色は、心を和ませてくれる。
演奏は人そのものを現すものだと思った…
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