あの朝は、熊谷でも大きな揺れを感じた。それが神戸大震災で会ったのだが、最初は大した報道もなかったような気がする・・・いつものように出社したら、社長に『19日の神戸大学への出張は大丈夫か?』と尋ねられたので、早速神戸大学の研究室に電話してみたが、全くつながらなかった・・・何度かトライしたがコンタクトできず、暫く様子を見ようということになった・・・
しだいに震災被害状況が報道されるようになり、帰宅してテレビを観たら、その被害の甚大さに仰天ささられた。通信網も新幹線もメタメタで、永田町の火災は3日程続いたと記憶している。
その後新幹線も復旧して、神戸大学の教授をお訪ねしたが、どの位経ってかただったのか定かではない。当時、JOMOの若いエンジニアと「ウェヴレット解析」の共同研究をやっていて、神戸大学の教授に相談に行く予定であった。
神戸大学への坂道を登って行くと、いたる所に亀裂が走り、眼に見える段差ができていたのを覚えている・・・この地区は比較的被害が少なかったと言っていたが・・・この「ウェブレット解析」で求めたプロセスの挙動を制御のために活用しようと目論んだが、やはりどうしても位相遅れの問題でオンラインへの適用が難しかった。
その後も何度か神戸大学を訪れたが、震災被害の大きかった地区へ行くのが恐ろしいような気がして足を踏み入れることはなかった・・・震災から20年経った今もそのことが後ろめたく思い出されるのである。
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