8月6日に大里生涯学習センターの「あすねっと文化ホール」でアルト・サックスのKokesu歩美カルテットのジャズライブがあるというので出かけた。
昨年の6月にここで行われた矢野沙織のライブには家族3人でやってきたが、今年は息子と2人である。
彼女は岐阜県に生まれ、トロンボーンを演奏する父親の影響で幼いころからジャズやラテン音楽に親しんできたという。高校の頃から本格的にジャズを始め椿田薫氏に師事し、オリジナル曲も聞かせてくれた。
彼女が奏でるアルト・サックスの柔らかい音色にうっとりさせられたかと思うと時にはダイナミックでパワフルな演奏にびっくりさせられた。息子は「オーネット・コールマンのBird Food」の演奏にはCDでは味わえない力強さを感じたと言っていた。毎日ジャズを聴いている息子は、彼女が作曲したオープニング曲「Black Canvas」から虜になったようだ。
ピアノの佐藤浩一は、アメリカのバークリー音楽大学に留学し、ニューヨークに移住してジャズの本場でも活躍している本格派であった。軽やかなタッチの爽やかな演奏がとても心地よかった。
ベースの安田幸司は千葉大学に入学してからベースを始め、卒業後に本格的な演奏活動を始めたというが、ズン・ズンと刻むビートは耳の奥に残りリズムをリードしていた。何よりも彼が楽しそうに演奏している姿に好感がもてた。
ドラムの安藤正則もバイオリニストの祖父の影響で、幼いころから音楽に親しみ、高校時代にはバンドを結成して演奏していたが、メイト音楽学院川崎校に入学し、佐藤節雄氏に師事し本格的にジャズのドラミングの腕を磨いたという。肩の力を抜いた彼のドラミングは、正確なリズムで、決して出しゃばらず、他のメンバーの音と調和のとれたリズムセッションだったと感じた。
今日のライブは楽しかった。息子も多いに満足したらしく、CDを3枚も仕入れてサインをもらった。
息子と私は少し興奮したまま車の所まで行ったが、息子が今日の演奏曲の「セット・リスト」が欲しいと言い出し、また会場へと引き返した。するとそこに歩美さんがいたので一緒に写真を撮らせてもらった。
それから、会場で熊谷短歌会の理事の方に偶然お会いした。短歌を詠むような人は、古風な趣味の方が多いだろうという先入観があったのですが・・・
コメントをお書きください