立冬の候とは言え、今日はとても良い天気だ。熊谷駅ホームで息子の友人と待ち合わせ三人で蕨のライブハウス「Our Delight」に出かけた…蕨駅に着き、電車の窓から見えたラーメン屋を探し、線路沿いに少し戻った。まだ開店前であったが、中から呼び掛けられたので、そこでラーメンを食べた…
中々特徴のあるスープで肉汁と醤油の濃厚な味で、トッピングの注文を受けてくれるシステムである。息子がオーダーした野菜大盛の多さを見て、私は尻込みした…はまる人は癖になる味でしょうが、私には味が濃過ぎた…
「Our Delight」に着くと中からリハーサルの曲が聞えてきた。暫くするとマスターが現れ、入口を写すモニターをセットしながら「待合の様子を確認したい」と話していた。
リハーサルを終えた松島啓之さんが、一服するために出て来た。この前も喫煙所のベランダでお話したが、またご挨拶ができた…
息子は、松島さんのトラッペットが好きでマウスピースを買ったが、音を出せないと訊いていた…すると松島さんが唇窄めて、マウスピースでも音はでるんですよと説明していた…
「松島啓之と田中菜緒子のデュオ」は、今春3月17日にここ「Our Delight」で初めて聴いた。それ以来、松島さんのトランペットが気に入ってしまい、またやって来た…
<「Our Delight」のマスターの解説>
松島さんは鍵盤の横に。ピアノとのデュオのときは、その共演者はもっとも気持ち良い場所を探し出し、決めていきますが、松島さんは鍵盤横が指定席、なのです。小声でのやり取り、打ち合わせを随所にはさみながらその場で音楽を作っていきます。
ジャズ・スタンダード、ジャズオリジナルを中心に演奏し、天然残響を二人とも味わうかのように、一音一音紡いでいきました。
松島さんの音色は太く力強く歌い、ピッタリと寄り添い吸い付くような田中菜緒子のピアノは時にクラシカルに、スイングするという。
ここでは、ジャズを聴き慣れているマスターのコメントを紹介させてもらった…更に「これ以上ない最高最強のデュオに昼から酔いしれました」と締めくっくていたが、この言葉は私の気持を代弁してくれるものだ…
もっとも私はこの時間から赤ワインのグラスを傾けながら聴いていた…
<1st stage>
On a misty Night :Tadd Dameron
Miles ahead :Mile Davis
Come rain or come shine
Peace :Horace silver
Antholopology :C.Parker
<2nd stsge>
You are my everything
Sleeping dancer sleep on:Wayne Shorter
Ceora :Lee Morgan
Little song :松島啓之
Nasciment :Barry Harris
<アンコール曲>
Like someone in love
今日のライブでは、何と言っても松島さん作曲の「Little song」には魂が込められいるようで聴き入ってしまった。
また、田中さんのピアノは前回よりも更に松島さんと息が合い、心地好かった。随分と腕前を上げられてように感じた…
ライブが終わる頃には、グラスワインを二杯いただき赤ら顔で写真を撮らせてもらってご機嫌である…今日も松島さんの澄み通るようなトランペットを全身に浴び、日頃から鬱積していたモヤモヤが洗い流され、リフレッシュできた感じだ…
【動画公開】
蕨OurDelightチャンネル
11/05 (日)昼/ 松島啓之×田中菜緒子デュオ3分
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