梅雨の晴れ間に紫陽花

‐ 能護寺(あじさい寺)の紫陽花 (14.6.14)

 今年は梅雨に入り雨の日が続き、畑が水浸しになる程であった。週末にやっと青空がみえたので能護寺の紫陽花を見に行った。この寺は別名”あじさい寺”とも言われ、奈良時代の創建と伝えられ江戸時代に鋳造された鐘が今も健在である。場所は熊谷市永井太田であり利根川を越えた群馬県太田市に近いところにある。

 ここへは以前にも出かけたことがあるが、もはやカーナビを頼りに息子の運転で走ったが何だか遠回りしているような気がした。昔は畑の臨時駐車場に止めて自由に見学できたが、観光客が多くなり参観料をとるようになった・・・今はお寺の檀家の方々が車の誘導や境内の整備に汗を流しているのだから、仕方あるまい。

 私の子供のころの紫陽花といえば、濃紺の手毬のよな花しか記憶にないが、この紫陽花寺には何十種類もの花が咲き、香を愉しむ紫陽花まであるのです。その香まではお届けできませんんが、紫陽花の写真をごらんください。

 

○ 能護寺の鐘の余韻や紫陽花の香り愉しむ梅雨晴れ間かな

 

 北国の冬の空にも似た曇り空の続く梅雨の憂鬱から暫し解放され、境内の木立に囲まれた紫陽花を観て廻った。柳のように枝の垂れ下がった古木があったので、檀家の人に尋ねると”すだれ桜”だと言う。そして鐘楼の裏を指差して、あれは”栴檀”の巨木で5月末から6月初旬にかけて花を咲かせると教えてくれた。”栴檀は双葉より芳し”という、来年の栴檀の花を観にこようと思った。